【暗号通貨】ブロックチェーンを難民支援の基盤に ~有事対策~

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【暗号通貨】ブロックチェーンを難民支援の基盤に ~有事対策~

非常事態にこそ必要性を痛感する本人認証

今年の夏は歴史上、類をみないほどの度重なる自然災害に見舞われました。
被害当初の非常事態はもちろん、災害自体が落ち着いてからも生活基盤を失って
元通りの生活に戻れていない人も多々いることでしょう。

自分の家や財産を証明する手段を失った場合、その認証や再発行には時間が
かかるものですが、海外の難民支援の現場で最新技術を用いてそれらを解消
する手段が実用化されていました。

それは、紛争や経済混乱による難民に対してのもの。
生命の危機を感じて身ひとつで逃れてきた難民の人たちにとっては、財産を
証明するキャッシュカードやクレジットカード、パスポートなどを持たない
ケースは多分にあります。

困難からの再生と未来の可能性に応援を!d(^0^)b

彼らが自分の出自や財産を証明する手段として活用され始めたのがブロック
チェーンです。
日本では「暗号通貨(仮想通貨)」としての印象が強いブロックチェーン
技術ですが、現場ではどのように活用され始めているのでしょう。
そして、彼らの事例から国内の災害時や日常生活に活用・適用できるものは
ないのでしょうか。

最先端のキャッシュレススーパー

ヨルダンのシリア難民キャンプ内にあるスーパーでは、現金のやりとりは一切
行われていません。
買い物客はレジのレンズを見るだけで、レジの行列はスイスイと流れていきます。

世界食糧計画(WFP)がヨルダン国内で本格導入した食糧支援システムには、
ブロックチェーンが利用されており、食糧支援として難民1人当たり月20ディ
ナール(約3千円)をキャンプ内の食料品スーパーでの買い物に利用でき、
食糧支援の一環としています。

現在は同国内のシリア難民キャンプ2カ所で約11万人に対して運用中とされ、
市中スーパーのPOS(販売時点情報管理)レジや銀行ATMとの連携を通じて、
年内に国内に滞在する50万人のシリア難民に拡大する予定とのこと。

虹彩認証

出典 http://mobareco.jp

虹彩認証による難民ID登録は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が行って
おり、WFPはそこに暗号通貨の基盤技術であるブロックチェーンを連動させて
食糧支援のための会計システムが構築されています。

二重受け取りや汚職、銀行への手数料などで失う支援金を98%削減できたと
いう、画期的な金融決済システムが登場しました。

今後、ブロックチェーンに難民キャンプ内での職業訓練履歴などを組み込み、
関連機関と連携して難民の自立支援の実現を目指していくとの目標がかかげ
られています。

連なるブロックに職歴や収支履歴が保存されれば…

ブロックチェーン

出典 http://encrypted-tbn0.gstatic.com

自分が自分であると証明するために

「難民になるまでIDが基本的人権の根底にあることに気付かなかった」

すべてを捨てて逃げだしてくる難民にとって、見知らぬ土地で見知らぬ人に
自分がどのような人間なのか、どんなスキルと経歴を持ち、どれほどの財産を
持っているのかを証明することは非常に困難を極めることでしょう。
これは、同様の感覚・感想を日本での被災者の方々も持ったのかもしれません。

7月には国連に「デジタル協力に関するハイレベルパネル」が設置され、デジタル
技術を使った国際協力を強化するための議論が始められました。
ビル&メリンダゲイツ財団のメリンダ・ゲイツ共同会長とアリババグループの
馬雲(ジャック・マー)会長が共同議長を務めます。

教育の履修履歴はブロックチェーンで管理されるだろう未来

子どもたちの笑顔

出典 http://jammin.co.jp

マイクロソフトやアクセンチュアなどが推進する非営利の官民連合組織である
「ID2020」は、アジア、アフリカ、カリブ諸島など29カ国130万人以上の難民を
対象に運用され始めており、人身売買防止、医療、教育などに効果を発揮する
ことが期待されています。

生体認証とブロックチェーンが結びついて生まれる新種の「デジタルID」は、
日本など先進国の日常生活では必要性が認識されにくいものの、発展途上国で
普及した技術を逆輸入する波が押し寄せる可能性は大いに秘められています。

災害からの復興から活用の可能性を見出す

日本ではここ数年、毎年のように大規模な災害が起こっています。
また、今後も予想されている大災害があることは既知の通りでしょう。

たびたび発生するインフラの断絶や避難生活の中で、ドローンによる物資輸送や
ブロックチェーンによるID認証は、現場で起こる課題にひとつの解決方法として
可能性を示してくれるものかもしれません。

「支援を受け、自立していくためには、まず自分を証明できるものが必要」

経験した人にしか分からない孤独と困難の中で、彼らだからこそ理解できる
テクノロジーの恩恵もあることでしょう。
そんな彼らの目には、小さな進歩であっても希望の灯に違いありません。
これは、日本で災害に遭った方々にもいえることでしょう。

難民支援

出典 http://blog-imgs-92.fc2.com

政府や企業の支援や環境整備を待つだけでなく、普段の生活や緊急時に何が
どのように使えたなら助かるのか。
技術そのものにスポットを当てるだけでなく、もっと私たちの生活や困難な
状況の時に希望を与えてくれる、そんな技術とその活用方法として、期待の
目で暗号通貨やブロックチェーン、ドローン技術を見守りたいものですね。

しっかり考えた後はゆっくり頭と身体を休めることです

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